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白い森の国“ ふるさとおぐに” フォトコンテスト審査会について、応募総数137点の中から、厳正な審査の結果、次のとおり各賞が決定しました。
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ブナ原生林の中にある温身池で、毎年見られるクロサンショウウオの卵。広角レンズを上手に活かしながら、環境描写までしっかりできていたのが秀逸だ。ブナの森の中での自然豊かな生態系の物語が描かれている。
初冬の晴れやかな光景に目を奪われる。作者の立ち位置と遠くの朝日連峰の間には、まだ秋色の小国盆地が横たわっている。普通の人には撮れない景観であり、シャッターチャンスを得るための努力も評価される。
今までの応募作品にはなかった作品のひとつだ。秋色に覆われた岩盤の山肌そのものが珍しいが、その一部分が濡れて輝いている。葉の残り葉が、晩秋の季節感を醸し出しているのもよく、季節感の表現が見事だ。
何といっても、大胆な画面構成とフレーミングが力強い。手前の一本のブナの幹を中央に配置しながら、背景に晩秋のブナの森と池をしっかり描いている。被写界深度の取り方が職人技だ。
田んぼの水たまりに朝焼けに染まった残雪の飯豊連峰が映り込み、雪国の遅い春が情感たっぷりに描かれている。遠くには民家も見えてこの地で暮らす生活感も漂っていて、一味違った魅力がある。
深い森に覆われた画面に、くっきりと米坂線の電車がとらえられている。そして、川霧漂う水面にもその姿がきれいに映り込んでいる。私が審査した山形県展でも入選したであろう鉄道写真の力作だ。
樽口峠の秋の景観が、色彩豊かに描かれている。遠景の飯豊連峰は積雪が始まっていて、冬が近づいてきているという季節の移ろいも伝わってくる。眼下に流れる朝霧もすてきだ。
残雪と根開け、そして桜満開という雪国の貴重な光景が、しっかり描かれている。広角レンズの使い方が上手で、背景に飯豊連峰を組み入れたのも素敵な画面構成になっている。
ブナの森の残雪と新緑の組み合わせに季節感が漂い,温身平の春景色が臨場感豊かに描かれている。ブナの巨木を見上げている婦人を配置したことで、ブナの大きさがしっかり伝わってくる。
画面いっぱいにおしゃれな模様の旋律が描かれている。水面のさざ波と流れる落ち葉が呼応して二重奏を奏でており、透明感のある渓流の美しい色合いが風情を高めている。
残雪の飯豊連峰の映り込みが力強く、沼の傍らに咲いている若木の桜もいい。小国らしい躍動感のある春の景観だ。光線状態もよく、シャッターチャンスのとらえ方が功を奏している。
ダム湖に沈むことなく、移植された大イチョウの存在感が力強く描かれている。シャッターチャンスがよく、晴れ上がった空との対比も美しい。スケール感のある画面構成とフレーミングに魅了される。
新雪の上を、家族揃って競争しているのだろうか。楽しく走り行く姿が雪国の自然豊かな環境の中でとらえられている。作品を鑑賞するこちらもほっこりしてしまう。
栄養豊富な雑穀として人気の高い“たかきび”が、小国町でも栽培されている。その様子を単写真で表現するのは技術的に容易ではないが、この作品はしっかり描かれている。