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黒沢のカヤ(くろさわのかや)

更新日:2017年6月26日更新 印刷ページ表示

黒沢のカヤの画像

名称

黒沢のカヤ(くろさわのカヤ)

指定区分

小国町指定文化財(天然記念物第1号)

指定年月日

昭和57年3月31日

所在地

小国町大字黒沢地内

所有者

個人

大きさ

樹高

およそ22m

幹周り(目通り)

4.6m

概要

松岡地内を通る国道113号から黒沢方面に方向を変え、横川にかかる橋を渡ると、前方にこんもりとした針葉樹の大木が見える。これが町指定文化財・天然記念物「黒沢のカヤ」である。

樹高は約22m、幹周りは目通りで4.6m、葉の広がりは20m四方にもおよび、樹齢はおよそ250年と言われている。

このカヤには、「榧(かや)の木のお伊勢参り」という次のような伝説がある。

黒沢には村人に親しまれてきた木が2本あった。1本は昔あった舟の渡し場近くの”オカヤ”と呼ばれる榧の木、もう一本は黒沢峠の頂上付近に生えていた”オトチ”と呼ばれた栃の木である。どちらも毎年沢山の実をつけ人々に喜ばれていたが、ある年一枚の葉も、一粒の実もつけなかったことがあった。それはおよそ230年ほど前になる天明四年(1784)のことである。この前年奥羽地方は大凶作に見舞われこの地も飢饉に苦しんだ。そこで村の長老たちは心配して神降しを行い神意を伺ったところ、神は村人にこうに告げたという。

「前年の凶作で村人が大変苦しんだため、”オカヤ”と”オトチ”は五穀豊穣と村人の安全を祈願するためお伊勢参りに行った。そのため木の精が留守になったので葉も実もつけなかったのだと」。

その後栃の木は枯れてしまったが、カヤの木は樹勢が盛んで今でも実をつけている。

カヤはイチイ科カヤ属の常緑針葉樹で日本や韓国等に自生するという。また、イチョウと同じで雌雄異株なので雌株にしか実がつかない。