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小渡のミズバショウ群(おどのみずばしょうぐん)
小国町指定文化財(天然記念物第4号)
昭和59年3月31日
小国町大字小渡地内
私有地
小国町指定文化財「小度のミズバショウ群」はJR小国駅から北西に4km程離れた荒川右岸「小渡地内」の湿地に群生し、毎年かわいらしい花を楽しませてくれる。
この花は尾瀬を歌った「夏の思い出」の歌詞により特に有名になった花であるが、尾瀬以外にも北海道から中部地方以北の湿地に自生する。海外では、シベリア東部、千島列島、カムチャツカ半島等にも自生すると言われており、町内では小渡の外、北部方面の中島集落や新屋敷の旧荒川河床でも見ることができる。
雪消えと共に湿地に倒れた枯草の間から芽を出し、やがて10~20センチの雪白色の仏焔苞に包まれた花茎を立てる。外側の薄緑色の葉は芭蕉の葉を思わせる形をしており、幅30cm、長さは1m程になるものもある。ここの群生地では6月頃まで花を見ることができる。
冬眠を終えたクマが、冬眠中にたまった老廃物を体内から出すために好んで食すると言われているが、人間は口にすることができない。