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六斗沢のスギ(ろくとざわのすぎ)
小国町指定文化財(天然記念物第5号)
昭和59年3月31日
小国町大字小玉川字六斗沢
大字小玉川
山の神神社
およそ35.5m
(1)6.75m
(2)5.62m
(3)5.65m
国道113号を国民宿舎飯豊 梅花皮(かいらぎ)荘方面に進み、旧小玉川小中学校前を過ぎると間もなくT字路にさしかかる。右は梅花皮荘方面、左に行くと炭酸泉で有名な泡の湯温泉へと続く。T字路から泡の湯温泉方面に進み、内川(うちかわ)に架かる橋を渡りしばらくすると右側に大きな杉と山の神神社の社(やしろ)が見えてくる。この神社が当地の鎮守十二山の神神社であり、杉はその御神木「町指定天然記念物・六斗沢のスギ」である。御神木は3本あり、その中で樹齢が最も古いものはおおよそ500年と推定されている。樹高はおおよそ35.5m、幹の周りは最大で目通り6.75mを測る。
山の神は農耕、養蚕、狩猟、山樵、炭焼き等を生業とする人々の間で信仰を厚くして来た神であり、本町でも八十余個所で祀られている。小玉川地区では毎年5月4日、梅花皮荘周辺を舞台に300年にわたり受け継がれてきた伝統的儀式「小玉川の熊祭り」が執り行われている。これは、射止めたクマの冥福と、猟の収穫や安全を山の神に感謝する儀式である。