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越中里の板碑(えっちゅうさとのいたび)
60cm
頭部20cm
基部20cm
頭部11cm
基部10cm
首部8cm
小国町指定文化財(建造物第1号)
昭和57年3月31日
小国町大字越中里83番地
越中里公民館
板碑は一種の供養碑であり、鎌倉時代に発生し、室町時代に盛んに建立されたものが見受けられる。置賜地方では江戸初期頃まで建立されていたようである。
板碑には種子、紀年銘、供養者名などが彫られているものもあるが、この板碑にそれらは見られない。また伝統などもないので建碑の事情は不明である。完形板碑の大きさは、高さ60cm、巾20cm、石材は凝灰岩で形式は置賜型に分類される。この板碑の近くに頭部のみ残っているものが更に2基ある。
置賜地域内では863基の板碑が発見されているが、小国町では現在のところ、越中里の完形1基、破損2基、計3基のみである。
鳥居をくぐり、板碑の先の自然石を敷いた石段を上っていくと菅原神社がある。ここには、町指定文化財である「菅原神社の男神像」が祀られている。