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大宮神社の獅子頭(おおみやじんじゃのししがしら)

更新日:2018年3月5日更新 印刷ページ表示

大宮神社の獅子頭の画像

名称

大宮神社の獅子頭(おおみやじんじゃのししがしら)

指定区分

小国町指定文化財(彫刻第6号)

指定年月日

昭和58年3月31日

所在地

小国町大字大宮

所有者(管理者)

大宮神社

寸法

高さ(中央部)23.5cm
長さ(前後)33.8cm
幅(後部)31.0cm

概要

大宮集落は、JR小国駅の北西3km程のところにあり、この地にある通称”宮の森”と呼ばれる社地の一画に、大宮・子易両神社(以下大宮神社)が建っている。

大宮神社は、縁起書によれば和銅5年(712)遠江国(静岡県)周智郡の小国神社より勧請されたという古社で、明治五年には小国郷72ヵ村の鎮守にも指定されている。また、小国の開発とも関わりのあった神社だと言われ、古くから信仰も深く、祭礼や神事は今よりも厳しく執り行われていたという。例えば、祭礼では能楽の奉納、神事では獅子舞等が行われ、獅子舞は戸毎を回る事もあったと伝えられている。

大宮神社には町指定文化財が2件あり、その中の1件は先に紹介した「大宮神社の狛犬」、もう1件が今回紹介する「大宮神社の獅子頭」である。獅子頭は二面保管されており、その中の一面が町指定文化財となっている。

この獅子頭は、軽くて割れにくい桐を彫材とし表面は漆で仕上げられている。顔つきは勇ましく、鼻は特にシシ鼻の名にふさわしく堂々たるものである。眼は楕円状で大きくむき出し、ねじられた眉はさらに勇ましい。全体に黒い漆が塗られているが、口と眼の周りは朱色で歯もむき出ている。ただ惜しむらくは両耳と頭髪の欠損であるが、悪魔退治をするのに相応しい面相をしている。また獅子頭の頭部には、演技の時に幕を付ける穴が22個も見られることから、この穴に幕をつけて舞をした様子が窺える。

製作年代は室町時代末頃と推定されており、表現も実に魅力的で、彫刻としても貴重なものである。