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小国上杉神社の軍扇(おぐにうえすぎじんじゃのぐんせん)

更新日:2018年7月12日更新 印刷ページ表示

小国上杉神社の軍扇の画像

名称

小国上杉神社の軍扇(おぐにうえすぎじんじゃのぐんせん)

指定区分

小国町指定文化財(工芸品第1号)

指定年月日

昭和58年3月31日

所在地

小国町大字小国小坂町

所有者(管理者)

坂町親和会

寸法

全長55cm
柄の長さ40cm(柄尻から4cmの所に丸い穴)

概要

おぐに開発総合センター西側の山の上に、幹をくねらせ風情ある形をした10本程の松の林が見える。松のあるこの山は、神明山公園通称県社山とも呼ばれ、朝日連峰の山なみや町中心部を俯瞰するには絶好の場所である。山の上の平らになっている所に、上杉謙信公と上杉鷹山公を祀る県社・米沢上杉神社の小国分社が建てられており、神社正面には”従四位大乗寺良一敬書・上杉神社”と墨刻された欅の扁額が掲出されている。

小国上杉神社の軍扇は、この神社の社宝で、昭和58年3月町の文化財に指定された。その後昭和59年10月には、「広報おぐに」で小国町指定文化財工芸品第1号として紹介され、それによれば神社と軍扇に関わる内容は次の通り。

「現在の社殿は、明治十一年に建てられたもので、ここに町内に住む上杉藩時代の士族らが、上杉家(茂憲)から下賜された遺品を献じ祀っている。遺品は二つあり、どちらも上杉家の重宝とされてきたものである。その内、「軍扇」は、天文22年(1553)、謙信公が川中島の戦で、武田方数万の敵をけ散らし勝利をおさめたときの軍器と伝えられており、上杉家の家宝としては、もっとも大切なものであったと思われる。

大きさは、全長55cm、先の方にはチュウリップの形をした直径16cmほどの板がつけられており、黒塗りの下地には金色の日章が塗られている。柄の長さは40cmで、末端から4cmのところに孔があいており、ここに房紐を通したものと思われるが、今は残されていない。柄には鮫革が巻かれ黒く塗られ、さらにその上に木綿の真田紐が綾状に巻かれている。」

群雄割拠の世を駆け巡ってきたこの由緒ある軍扇は、現在小坂町在住の親和会の人達によって大切に守られており、地域にとっても貴重な文化財である。