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舟渡の獅子踊り(ふなとのししおどり)
小国町指定文化財(民俗芸能第2号)
昭和59年3月31日
小国町大字舟渡地区
小国町大字舟渡公民館青年文化部・舟渡獅子踊り保存会
沖庭神社の祭礼(秋)を奉祝し、併せて豊作祈願と感謝のため行う。
かつては菊の節句(9月9日)に実施。現在は2年に1回、菊の節句前後に開演される。
最近では、平成28年9月11日、舟渡活性化センター脇の広場にて上演された。
JR小国駅の北方、車で10分程の所に、小国町指定文化財「舟渡の獅子踊り」が伝承されている舟渡地区がある。ここに伝わる獅子踊りの起源は詳らかではないが、次の様な説がある。
「越後の上杉景勝が、信州上田の真田幸村を上杉家の人質としたことがあった。その時、父の昌幸は我が子を慰めるために、信濃の上田付近の獅子踊りを越後につかわした。これを習い覚えたのが、この踊りが越後に広まる始まりで、景勝は保護奨励した。やがて慶長三年(1598)景勝は会津(置賜郡も含む)移封となり、それにより当地方にも広まる事となった。」 -小国の文化財-による。
この獅子踊りは、明治初期までは地区総代により引き継がれてきたが、その後一時中断し、昭和二十二年三月三日、若連中の組織(昭和57年舟渡公民館青年文化部に合併)により復活し現在に至っている。構成は、祝豊年の大纏・纏脇・大頭・踊り子・獅子かぶり・笛吹き・掛唄・面摺等からなっている。演目は、掛歌、一番庭(二番庭、三番庭とも)(1)廻り太鼓(2)連れ太鼓(3)女獅子狂い・雄獅子狂い(4)はね太鼓(5)花吸い(6)面摺り等であり、褒め言葉、返し言葉等と続き、お花の御礼や披露等も行われ、開始後約二時間で終了となる。